中華蕎麦 とみ田(千葉県松戸市松戸)
麺魂 MENSOUL ‐SOUL NIGHT‐(千葉県船橋市)
「中華SABA」


夜の部。
超濃厚といえる動物系の旨味で酔わされた昼の部とは打って変わって、魚介で攻めてきました。
鯖はだか節を大量に使用したというクリアーな見た目のスープは、ゲンコツ、豚足のみのシンプルな土台に、濃厚に採られた鯖節の香りと旨味が身体を喜ばせてくれます。タレは6種類の塩と白醤油を合わせたものを使い、余計な旨味を足さずにシンプルに仕上げており、香り、色ともにスープの味わいを純粋に味わうことができました。まろやかにタレを効かせるのではなく、キリッとしたシャープな効かせかたをしていたので、最初は強めに感じた塩分も、次第に慣れて、自然な甘味を感じるほどになり、最後まで物足りなさを感じさせないバランスの良さも秀逸でした。
特注の細縮れ麺は、昼の部同様にアンモニア臭が少々気になるものではありましたが、食感、スープの吸い上げともに良く、縮れた形状のためか、とてもすすりやすいものでした。
豚もも肉をドラム缶で燻して仕上げた美しいピンク色のチャーシューのレアな食感と噛むごとに溢れ出す肉の旨味と薫香と心地よさ、鱈、黒鯛、平目の身で作ったという手作り感たっぷりのナルト、シンプルな味付けの穂先メンマ、仄かな苦味が箸休めとなる小松菜など、具材にも強いこだわりを感じられ、どれもが旨いものでした。
昼の部同様に、中心にはエルブジが添えられていましたが、こちらは生姜の爽やかな香り。鯖の風味に非常にマッチしていて、口にしたときのみに効果を発揮するので、次の一口にはまたリセットされて楽しむことができました。
シンプルに仕上げたいという信念を強く感じられる一杯。ただ、それに使うものに一切の妥協なし。
またいつか、もう一度食べたい。このイベントに関わった店主の皆様に拍手を送りたい気持ちでした。


夜の部。
超濃厚といえる動物系の旨味で酔わされた昼の部とは打って変わって、魚介で攻めてきました。
鯖はだか節を大量に使用したというクリアーな見た目のスープは、ゲンコツ、豚足のみのシンプルな土台に、濃厚に採られた鯖節の香りと旨味が身体を喜ばせてくれます。タレは6種類の塩と白醤油を合わせたものを使い、余計な旨味を足さずにシンプルに仕上げており、香り、色ともにスープの味わいを純粋に味わうことができました。まろやかにタレを効かせるのではなく、キリッとしたシャープな効かせかたをしていたので、最初は強めに感じた塩分も、次第に慣れて、自然な甘味を感じるほどになり、最後まで物足りなさを感じさせないバランスの良さも秀逸でした。
特注の細縮れ麺は、昼の部同様にアンモニア臭が少々気になるものではありましたが、食感、スープの吸い上げともに良く、縮れた形状のためか、とてもすすりやすいものでした。
豚もも肉をドラム缶で燻して仕上げた美しいピンク色のチャーシューのレアな食感と噛むごとに溢れ出す肉の旨味と薫香と心地よさ、鱈、黒鯛、平目の身で作ったという手作り感たっぷりのナルト、シンプルな味付けの穂先メンマ、仄かな苦味が箸休めとなる小松菜など、具材にも強いこだわりを感じられ、どれもが旨いものでした。
昼の部同様に、中心にはエルブジが添えられていましたが、こちらは生姜の爽やかな香り。鯖の風味に非常にマッチしていて、口にしたときのみに効果を発揮するので、次の一口にはまたリセットされて楽しむことができました。
シンプルに仕上げたいという信念を強く感じられる一杯。ただ、それに使うものに一切の妥協なし。
またいつか、もう一度食べたい。このイベントに関わった店主の皆様に拍手を送りたい気持ちでした。
麺魂 MENSOUL ‐SWEET LUNCH‐(千葉県船橋市)
「パルファン」

「裏MEN SOUL」


一日限りのイベントということで、店に到着したのが午前8時すぎ。既に10人ほどの行列ができており、これから数時間も寒空のなか並ぶのかと思うと辛くもなりましたが、幸い、整理券を頂き、一つ前の駅にある喫茶店でゆっくりと待ちました。
時間が近づき店へ向かってみると、大勢の客で店の前は賑わっていました。
ようやく開店し、頂いた一杯は、なんと先にデザートを頂いてから〆にラーメンというユニークなスタイルでの提供。
まずは和栗のモンブランとエッグタルトの組み合わせに、その上にはラングドシャの器をのせ、その日に仕入れたリンゴをコンポートにし、赤ワインを煮詰めたソースをかけたものがのっており、口にすると、甘くフルーティな香りが口の中いっぱいに広がります。和栗のモンブランは洋酒の印象は控えめで栗の素材感を前面に出していて、甘すぎないピュアな味わい。下地のエッグタルトの濃厚な味わいと合わされば、また違う味を楽しめ、赤ワインを効かせたビターな味わいと果実の酸味が折り重なったチョコレートソース、トンカ豆とともに煮込んだ薫り高いイチゴのコンフィチュールをつけて頂けば、一つの皿でいくつもの味わいを楽しむことができ、それぞれの素材感ある味と香りが余韻として残ります。
そして届けられた〆となるラーメンは、牛骨、拳骨、鶏がら、丸鶏などの動物系素材を軽く乳化させるように煮込み、ミンチを入れて余計な油脂と灰汁を取り除いたコンソメの技法を用いたスープを作り、寝かせた後に更に動物系素材を追い足して完成したスープ。そこに青森の地野菜の大鰐温泉もやしを合わせ、洋の色に進めた後にラーメンの色へと引き戻した独自性が強く出たものとなっています。
一口スープを飲んでみると、トロミはありませんが、極限ともいえるような濃厚な旨味が口の中で弾け、ゼラチン濃度もとても強く出ているようで、口の周りがべたつくほど。牛を強く出したものではあるけれど、一辺倒な味わいではなく、複雑に混ざり合った素材それぞれの特徴を引き出し、最後に一つに纏め上げた味わいは非常に新鮮味を感じました。もやしの風味もじんわりと感じられ、中心に添えられた青葱のエルブジもユニークな効果が。
エルブジを口にすると、フワリと香る葱の風味とともに五香が鼻に抜け、すっと消えていく。そのままではスープに溶けることはなく、口にしたときのみに効果を発揮するというもので、Bee Hiveのスープを使用しているようです。
麺は製麺屋に頼んだものですが、ハナマンテンを使った特注の中細麺で、スープの馴染みもよく、歯切れの良い食感を楽しむことができました。ただ、麺臭は気になるもので、粉の風味はわかりづらく、スープにも僅かに影響を及ぼしていたのは少々残念ではありました。
トッピングには、常陸牛を芋焼酎の蔓夢源氏でフランベしたものと、大鰐温泉もやし。常陸牛はレアに仕上げてあり、脂はサッパリとしていて肉の味わいが濃く、ブラックペッパーやフランベのおかげか臭みも全くなく、かみ締めることで濃厚な味わいを楽しむことができました。もやしは、繊維質がしっかりとしており、ザクザクとした食感と、豆の部分の違う食感を同時に楽しめ、スープに風味が溶け込んでいるので、全く邪魔になることもありませんでした。
スープを飲み干して食事を終えると、確かに残るデザートの余韻。ラーメンを食べたのに余韻はデザートのもの。通常なら逆の提供となるものが、今回のイベントで試された面白い試み。
イベントならではの遊び心満載の味わいにとても満足することができました。文章長すぎです。

「裏MEN SOUL」


一日限りのイベントということで、店に到着したのが午前8時すぎ。既に10人ほどの行列ができており、これから数時間も寒空のなか並ぶのかと思うと辛くもなりましたが、幸い、整理券を頂き、一つ前の駅にある喫茶店でゆっくりと待ちました。
時間が近づき店へ向かってみると、大勢の客で店の前は賑わっていました。
ようやく開店し、頂いた一杯は、なんと先にデザートを頂いてから〆にラーメンというユニークなスタイルでの提供。
まずは和栗のモンブランとエッグタルトの組み合わせに、その上にはラングドシャの器をのせ、その日に仕入れたリンゴをコンポートにし、赤ワインを煮詰めたソースをかけたものがのっており、口にすると、甘くフルーティな香りが口の中いっぱいに広がります。和栗のモンブランは洋酒の印象は控えめで栗の素材感を前面に出していて、甘すぎないピュアな味わい。下地のエッグタルトの濃厚な味わいと合わされば、また違う味を楽しめ、赤ワインを効かせたビターな味わいと果実の酸味が折り重なったチョコレートソース、トンカ豆とともに煮込んだ薫り高いイチゴのコンフィチュールをつけて頂けば、一つの皿でいくつもの味わいを楽しむことができ、それぞれの素材感ある味と香りが余韻として残ります。
そして届けられた〆となるラーメンは、牛骨、拳骨、鶏がら、丸鶏などの動物系素材を軽く乳化させるように煮込み、ミンチを入れて余計な油脂と灰汁を取り除いたコンソメの技法を用いたスープを作り、寝かせた後に更に動物系素材を追い足して完成したスープ。そこに青森の地野菜の大鰐温泉もやしを合わせ、洋の色に進めた後にラーメンの色へと引き戻した独自性が強く出たものとなっています。
一口スープを飲んでみると、トロミはありませんが、極限ともいえるような濃厚な旨味が口の中で弾け、ゼラチン濃度もとても強く出ているようで、口の周りがべたつくほど。牛を強く出したものではあるけれど、一辺倒な味わいではなく、複雑に混ざり合った素材それぞれの特徴を引き出し、最後に一つに纏め上げた味わいは非常に新鮮味を感じました。もやしの風味もじんわりと感じられ、中心に添えられた青葱のエルブジもユニークな効果が。
エルブジを口にすると、フワリと香る葱の風味とともに五香が鼻に抜け、すっと消えていく。そのままではスープに溶けることはなく、口にしたときのみに効果を発揮するというもので、Bee Hiveのスープを使用しているようです。
麺は製麺屋に頼んだものですが、ハナマンテンを使った特注の中細麺で、スープの馴染みもよく、歯切れの良い食感を楽しむことができました。ただ、麺臭は気になるもので、粉の風味はわかりづらく、スープにも僅かに影響を及ぼしていたのは少々残念ではありました。
トッピングには、常陸牛を芋焼酎の蔓夢源氏でフランベしたものと、大鰐温泉もやし。常陸牛はレアに仕上げてあり、脂はサッパリとしていて肉の味わいが濃く、ブラックペッパーやフランベのおかげか臭みも全くなく、かみ締めることで濃厚な味わいを楽しむことができました。もやしは、繊維質がしっかりとしており、ザクザクとした食感と、豆の部分の違う食感を同時に楽しめ、スープに風味が溶け込んでいるので、全く邪魔になることもありませんでした。
スープを飲み干して食事を終えると、確かに残るデザートの余韻。ラーメンを食べたのに余韻はデザートのもの。通常なら逆の提供となるものが、今回のイベントで試された面白い試み。
イベントならではの遊び心満載の味わいにとても満足することができました。文章長すぎです。
麺道 GENTEN(千葉県松戸市新松戸)
「らぁ麺」



自家製麺が旨いという話を聞いて中川競馬場から新松戸まで向かいました。着いたときには5人ほどの待ちで、人気が伺えます。
店内に入って、券売機でデフォのらぁ麺の食券を購入し席に着きました。
店の中は広いわけではないですが、上手に空間を利用してカウンター、テーブル席を配置していて、狭さも感じず、木のあたたかさを感じられるような雰囲気がとても心地よいものでした。また、厨房も奥のほうにありながら、しっかりと見え、作業の安心感もあったり、僕のように興味で見て楽しめる方にも良いかと思います。
早速届けられた一杯は、節の色合い、醤油の色合いがハッキリと出たもので、ラーメンながら、かなりの極太麺が泳いでいます。
スープは粘度は口の中で仄かに感じられる程度ではありますが、粘度よりも旨味の濃度をしっかりと引き出したような感覚。そこに鯖節や鰹節などの濃厚な魚介感と、ビシッと効かされたキレの良さが光る醤油の旨味と香りが合わさって、あまり見かけない味わい。やや醤油や節からか酸味が立っているような感覚もありましたが、そこにブラックペッパーの香味が引き締め役となっているので途中からは全く気にならなくなりました。
麺は中心までしっかりと茹であげられ、ふんわり、もっちりとした食感。粉の風味も仄かに感じられ、噛めば噛むほどに甘味が増していきます。スープとの相性は抜群というわけではないですが、表面が粗めということもあって、程よく持ち上がってきます。なにか高井田系の麺が思い浮かびました。もちろん主観的な感想なので全く違うかもしれませんのでご了承ください。
チャーシューは肩ロースのチルドを使用していて、肉の旨味を逃していません。肉の歯応えがありながらシットリとした柔らかさもある、とても旨いものでした。
以前はトロミのある濃厚な動物系と魚介の流行のテイストだったとのことですが、その真逆というわけではありませんが、こういった変化をしてくるのも非常に興味深いものがありました。
接客も素晴らしく、店を出るまで気持ちよくいられるというのはとてもうれしいことです。



自家製麺が旨いという話を聞いて中川競馬場から新松戸まで向かいました。着いたときには5人ほどの待ちで、人気が伺えます。
店内に入って、券売機でデフォのらぁ麺の食券を購入し席に着きました。
店の中は広いわけではないですが、上手に空間を利用してカウンター、テーブル席を配置していて、狭さも感じず、木のあたたかさを感じられるような雰囲気がとても心地よいものでした。また、厨房も奥のほうにありながら、しっかりと見え、作業の安心感もあったり、僕のように興味で見て楽しめる方にも良いかと思います。
早速届けられた一杯は、節の色合い、醤油の色合いがハッキリと出たもので、ラーメンながら、かなりの極太麺が泳いでいます。
スープは粘度は口の中で仄かに感じられる程度ではありますが、粘度よりも旨味の濃度をしっかりと引き出したような感覚。そこに鯖節や鰹節などの濃厚な魚介感と、ビシッと効かされたキレの良さが光る醤油の旨味と香りが合わさって、あまり見かけない味わい。やや醤油や節からか酸味が立っているような感覚もありましたが、そこにブラックペッパーの香味が引き締め役となっているので途中からは全く気にならなくなりました。
麺は中心までしっかりと茹であげられ、ふんわり、もっちりとした食感。粉の風味も仄かに感じられ、噛めば噛むほどに甘味が増していきます。スープとの相性は抜群というわけではないですが、表面が粗めということもあって、程よく持ち上がってきます。なにか高井田系の麺が思い浮かびました。もちろん主観的な感想なので全く違うかもしれませんのでご了承ください。
チャーシューは肩ロースのチルドを使用していて、肉の旨味を逃していません。肉の歯応えがありながらシットリとした柔らかさもある、とても旨いものでした。
以前はトロミのある濃厚な動物系と魚介の流行のテイストだったとのことですが、その真逆というわけではありませんが、こういった変化をしてくるのも非常に興味深いものがありました。
接客も素晴らしく、店を出るまで気持ちよくいられるというのはとてもうれしいことです。